• 事業紹介

    • くらしカフェ
    • あったかほーむいしべ宿
    • 高齢者グループホームわいわい
    • すずらんホーム
    • ホワイトハウス
    • 南花(さざんか)
    • Myホーム
    • 環境保全活動
    • 余暇活動ワイワイ
    • 市民農園
    • 法人事務局
  • 事業・予算

    • 事業計画
    • 事業報告
    • 予算
    • 決算
  • 広報

    • 新・南天通信
    • わいわい通信
    • あったか便り
    • タイ王国からの便り
    • J子のデンマーク記
  • スタッフ募集

    • スタッフ募集案内
    • ボランティア活動案内
  • 会員募集

    • 会員募集の案内
 home > 広報 > 新・南天通信

新・南天通信

2006.12.22

嬉しい光景

少し遅かったが、今年初めて氷が張って、とても寒い朝だった。ふと見上げた空は、とてもきれいで、真っ白な飛行機雲が線を引いていた。

共生舎なんてんを使って「よか余暇おいで家」が始ってから3年余りが過ぎた。毎週水曜日の午後、地元の中学校や養護学校に通う子どもたちが三々五々やってくる。共生舎で残っておられるおとしよりやスタッフ、それに子供たちと付き合ってくれる高校生や若者も合わせると12、3名にもなってとても賑やかになる。この「おいで家」は、地元の育成会(手をつなぐ親の会)さんとの話し合いの中から生まれた。「町(当時)の学童保育所は、2カ所あるが、障碍のある子どもの利用が難しくなって困ってる、他の市や町と同じように、「障害児学童」を始めてもらいたい。」という声が上がった。

今から30年ほど前、私は、「養護学校そのものは否定しないが進路の選択に制限を加える「養護学校義務化」はいかがなものか」と、仲間と共に抗議の行動をした。その後、その義務化は幾分制限が緩和されて、ある程度学校の選択は可能となった。しかし、まだまだ、障碍のある子供たちの殆どは養護学校へ通っている。

「障害児学童」の声を聞いて、私は「異議あり」と手を挙げた。せめて放課後ぐらい障碍のない子どもや大人たちと一緒に居れないのか、放課後まで分けてしまってどうするんだ、という怒りにも似た気持ちがわき起こった。もちろん親御さんたちのきわめて現実的な、せっぱ詰まった気持ちはよく分かる。しかし支援する我々までが、分けることやむなしという現実に妥協してはならないと思ったからだ。

共生舎なんてんを使った「おいで家」での一コマである。

宿題やおやつが終わると、スタッフと一緒にゲームや散歩など、思いおもいの時間を過ごす。小学校5年の大二郎君は、お年寄りの椅子の後ろに隠れるようにして積み木に興じている。まるでお年寄りが防波堤になってるようで、一体というか自然というか、それが実に様になっている。

中学2年の雅子さんと1年の山田君は、とても仲がいい。何をやるにしてもいつも一緒である。夕方5時、お年寄りのお帰り第2陣の準備が始まる。共生舎のスタッフが「ほら雅子ちゃん、おばあちゃんのバックを持って。山田君も見送ってね。」と二人に声をかける。二人がニコニコと車まで付きそって「バイバイ」と手を振る。車の中のおとしよりは、笑顔でうなずきながら「ありがとう、またあしたね」と応える。

何でもない光景だが、その中での目には見えない「命」のやりとり。そばに居て嬉しくなってしまう。自然と微笑んでしまう。そして少し力が湧いてくる。 他人の命を追いつめる子ども、自ら命を落とす子どもにも、こんな経験があればなあとつくづく思う。

 

 

 

新・南天通信 もくじへ戻る