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 home > 広報 > タイ王国からの便り > 2008/06/18

タイ王国からの便り

2006年6月から2008年7月まで国際協力機構(JICA)の青年海外協力隊員としてタイで活動している佐藤綾子さんからのリポートです。


2008年6月18日

 

わいわいあぼしの皆様、大変ご無沙汰しています。

青年海外協力隊の活動も残り2週間ほどになりました。先輩隊員から帰国前はバタバタするので早めから荷物の整理や報告書をまとめておくよう、さんざん言われていましたが、結局バタバタとしています。まだ全く荷物はまとめられておらず、報告書もまだ手つかずです。

2年間を振り返ってみると、悔しい思いや悲しい思いも時にはしましたが、90パーセント以上はいい思い出ばかりです。配属先に大変恵まれたなぁと思います。 時々、タイ人に「綾子はどこでも(どこの国でも)生きていける」と言われます。そんな気もするし、親日的でフレンドリーな国民性のタイだからこそ、楽しい生活が送れたような気がします。

最近の活動を紹介して、これを最後に「タイからの便り」を終わりにしたいと思います。帰国も間近なので、センターからもう一度自閉症についてとTEACCHプログラムについての勉強会を開くよう要望がありました。今回の勉強会は自分の中でテーマを「自閉症体験」と決め、色々と小道具を用意して自閉症体験のアクティビティーを行いながら、説明をしました。自閉症体験をしながらの説明は保護者の方や学生さんにも好評です。

例えば軍手を2重にはめて糸通しや豆粒つかみなどの作業をすることで、指先の感覚の違い、せかされることのイライラ感、できそうなのに上手にできない気持ちなどを体験します。言葉だけではなかなか理解してもらいにくい(私のタイ語もそんなに上手ではない!)のですが、自閉症体験をしてもらうことでスタッフが理解しやすく、私も説明が伝わったと納得できます。

 

左の写真は勉強会の一場面。「とてもきれい」「とても上手」などの言葉を絵に表して相手に伝える作業。自閉症児が抽象的な表現を理解しにくいという体験。

右の作業は隣の県の特別教育センターのスタッフに対しておこなった勉強会の様子。同じように自閉症体験を合間にはさみながら説明をしました。

 

2年前にセンターに赴任してからずっと地域の中高生に特別支援教育に関心をもってもらう取り組みをしたいと思っていました。1年ほど前からスタッフに伝えていましたが、そろそろ忘れているかなぁ、帰国も間近だしもういいか、と思っていたら急にスタッフから「前言ってた取り組み忘れてないよ。やろう。」ということになり、帰国1ヶ月をきってから2週間弱の日程で、現在行っています。

毎日違う学校の中学生5名にセンターに通ってもらい、午前中、障害児と1対1のバディーを組んで遊んだり勉強を一緒にしながら交流し、昼食をはさんで午後は、自閉症疑似体験、目の不自由な人の疑似体験、体の不自由な人の疑似体験のアクティビティーを通じて、障害を持った人が感じている様々なことを知ってもらいます。一日の活動が終わり、最後に生徒さんが「またセンターに来たい、子どもがかわいかった」と言ってくれると内心やった!と思います。

また、第1日目の取り組みが終わった時、スタッフの一人が「目の不自由な人のアクティビティーは是非私がやりたい、いいだろうか」と申し出てくれました。この方から今までこんなに前向きな発言を聞いたことがなかったため、とても嬉しく感じた出来事でした。今は自閉症のアクティビティーだけ私が行い、他のところはほとんどスタッフが行っています。

 

左の写真は子どもと遊ぶ生徒。右は目の不自由な人のアクティビティーの一場面。

 

帰国が近くなり、センターの人が以前にも増してあちこちと遊びに連れていってくれます。先月末はセンター長が1週間センターを休みにして(センターに通ってくる子ども達には申し訳ありませんでしたが…)、全スタッフを海の大変きれいな南タイへ連れて行ってくれました。 プーケット島やクラビなど、日本人欧米人が好む観光地が密集しているところです。

船の上からでも水がとてもきれいなため、カラフルな熱帯魚が見え、海に入ると熱帯魚は寄ってきて、海の中を見ると見たことのない珊瑚が広がり、手を出すと熱帯魚がむらがり感無量でした。国語力が弱いため、これまでつたない文章を書いてきましたが、今までどうもありがとうございました。また日本に帰っても以前のようにお付き合いをしていただければ幸いです。